ベランダのサンルーム後付けリフォームのメリットと気を付けること

今あるベランダを室内空間として活用したい、憧れのサンルームでリラックスタイムを過ごしたい、

という方は多くいらっしゃいます。

サンルームは2階のベランダを利用して後付けリフォームすることが可能です。

そこで、ベランダのサンルームリフォームのメリットと気を付けておきたいことをご紹介します。

 

リフォームで後付けできるサンルームとは

サンルームとはガラス張りの太陽光を多く取り入れることができる部屋です。

天候に左右されることなく洗濯物が干せたり、

温室のように植物を管理することができるためサンルームに憧れる方も少なくありません。

実はこのサンルーム、ベランダを利用して後付けリフォームをすることができます。

「テラス囲い」という種類のサンルームであれば今ある2階のベランダがサンルームに変身するのです。

 

ベランダをサンルームにするメリット

 

天気の悪い日でも洗濯物や布団を干せる

サンルームがあれば天気に関わらず洗濯物や布団を干すことができます。

天気が不安な日のお出かけも洗濯物を気にせずすることが可能です。

花粉症の人は花粉の季節も室内で洗濯物を太陽光で干すことができるので安心です。

塩害対策にもなる

沿岸部の住宅は塩害の被害も心配です。

植物を庭やベランダで育てていても潮風で枯れてしまうことがあります。

サンルームを作ることで植物を塩害から守ることもできますし、

温室のような状態になるので観葉植物など寒さに弱い植物もすくすくと育ちます。

また潮風が湿気を運んでくるため洗濯物がいつも生乾きになる、という悩みからも解放されます。

断熱性向上の効果が期待できる

住宅の断熱性は外の空気と室内の空気の間にどれくらいの隔たりがあるかで決まります。

通常の断熱リフォームでは壁の内部に断熱材を入れたり

窓を二重にすることで外気と内気の間に隔たりを作ります。

サンルームは窓と室内との間に空間があるため外気と内気の間に隔たりができ、断熱効果があるのです。

建物全体の断熱性を向上させることはできませんが、

サンルームを設置した隣の部屋の断熱性はアップします。

リラックス空間になる

サンルームは太陽光を取り込めるガラス張りの空間です。

見晴らしがよく自然光の中で過ごすことができます。

植物を並べ、テーブルと椅子を置いてティールームにしても良いでしょう。

冬でも太陽の光によってぽかぽか暖かいのでリラックス空間として活用できます。

また、ペットやお子様がいる家庭では遊び場としても使用することができます。

 

ベランダのサンルームリフォームで気をつけたいこと

 

造り付けバルコニーでないとサンルームは取り付けられない

ベランダ・バルコニーには建物と一体化している造り付けバルコニーと後付けバルコニーがあります。
造り付けバルコニーは手すりが壁になっているタイプ、

後付けバルコニーは手すりが柵になっているタイプです。

テラス囲いのサンルームを設置できるのは造り付けバルコニーのみです。

自宅のバルコニーがどちらに該当しているのかをまずは確認するようにしてください。

3階には取り付けられない

テラス囲いサンルームは3階以上のベランダには取り付けることができません。

理由はメーカーの設置基準です。

3階は設置作業が高所で危険となることと、

3階は2階に比べて風の影響を受けやすいため、保証ができないためです。

固定資産税が増える

サンルームを設置すると住宅の床面積が増えたことになり、建物変更登記が必要です。

固定資産税の対象は「屋根があり、大きなガラスや扉で3方向以上囲まれている建物」です。

したがってこれまで対象外だったベランダがサンルームになったことで固定資産税の対象になり、

固定資産税も増えます。

約6帖のサンルームであれば固定資産税の増税金額は約15,000円程度~約20,000円程度です。

サンルームを設置する際は固定資産税も増えることは念頭に置いておきましょう。

通気・換気・開閉の機能を付ける

洗濯物の乾きを良くしたり換気を行うために窓やドアを付けて換気効率をアップさせることが大切です。

日よけシェードや断熱シートを付ける

サンルームは冬はぽかぽか暖かいのですが、夏は灼熱になることがあります。

そこで、夏の強い日差しを防ぐための日よけシェードやカーテンを付けるのがおすすめです。

また、窓に網戸をつけたり、屋根材に熱を吸収するタイプのものを採用すると良いでしょう。

 

後付けサンルームを成功させる3つのポイント

 

使用目的に合った空間にする

サンルームを成功させる最も大切なポイントは使用目的に合わせた空間を作ることです。

サンルームの使用目的はさまざまですが、

何に使いたいかをはっきりさせることで後悔しないサンルームを作ることができます。

例えばガーデニングをしたい、テラス感覚でティータイムを楽しみたい、

家族で時々食事をする空間にしたい、洗濯物を干したい、など色々な使い方があります。

使用目的をはっきり決めて空間を作ることでサンルームを楽しく快適な空間にすることができます。

建物と調和したサンルームにする

サンルームを設置する場合は建物と調和したサンルームにすることで統一感があり、

外観がおしゃれに仕上がります。

逆に建物の雰囲気と合っていないサンルームはベランダに「置いている」感じになってしまい、

おしゃれではありません。

ポイントとしてはサンルームの色を外壁と調和させることです。

外壁の色とサンルームの色が同じであれば統一感があり、

「サンルームのあるおしゃれな家」にすることができます。

内装にこだわったサンルームにする

サンルームを外観に合せることも大切ですが、内装をおしゃれにすることも大切です。

例えば床材にこだわってみたり、

ナチュラルな椅子やテーブルを置いてみるだけでもかなりおしゃれになります。

さらに観葉植物などを置くことで簡単におしゃれな自然空間になるだけでなく、

サンルームは観葉植物にとっては快適な空間なので南国の植物でもすくすく育ちます。

ちょっとした工夫でサンルームの中の雰囲気が大きく変わりますし、

大掛かりなことをせずに空間をアレンジすることが可能です。

 

ベランダにサンルームを付ける際は業者に相談しながら決めるのがおすすめ

ベランダのサンルームリフォームについてご紹介しました。

サンルームをベランダに設置する際は設置できるかどうか、

サイズはどれくらいがいいかなど施行会社にアドバイスをもらいながら設置するのがおすすめです。

いくつかの業者から相見積もりを取り、

良い提案をしてくれる業者に依頼して理想通りのサンルームを完成させましょう。