60代頃になると、老後のために住まいをリフォームする人が増えてきます。
老後のためにマンションや一戸建てなどの住まいをリフォームするポイントやメリットについてご紹介しますので、参考にしてください。
どのような点に注意すればいいのか、ポイントを念頭に置いてリフォームするといいでしょう。
老後のためのリフォームで多いのは?
まず老後のためのリフォームで多いのは何かというと、老後の暮らしやすさを考えたリフォームです。
体力が弱ってきても快適に自宅で暮らせるようなリフォームを目指す人が増えてきています。
実際に高齢になると家の様々な場所で暮らしにくさを感じる人が増加します。
例えば、階段や少しの段差でも足や腰などが悪くなると大変でしょう。
トイレまでが遠いなども苦痛になります。また、暑さ、寒さに対しても敏感になってきます。
様々な支障が出てきますので、暮らしやすさを求めるためのリフォームを目指す人が増えています。
老後のためのリフォームのポイントは
老後のための住宅リフォームのポイントですが、主に4つのポイントが具体的に挙げられます。
老後の暮らしやすさを求めるために次のようなポイントに注意してリフォームをするのがおすすめです。
老後のためのバリアフリー
よく言われるのがバリアフリーの住まいです。老後は階段が登りづらく、また段差につまずきやすくなるでしょう。
できるだけバリアフリーの住まいにリフォームすることで暮らしやすくなります。
車いすなどの生活になる場合も考えて、バリアフリーを目指すのがおすすめです。
老後のために暮らしやすい間取り
また、老後のために暮らしやすい間取りもポイントにする方法がおすすめです。
例えば、トイレが遠いならばできるだけ寝室とトイレを近くしたり、また動線が短くて済むような間取りにリフォームしたりするのもいい方法でしょう。
家の中の温度を快適に
老後には家の中の温度差があることで、ヒートショックを起こし、血圧が大きく変動して失神や心筋梗塞、脳梗塞などを引き起こす場合があります。
例えば、トイレや浴室などは暖房もなくて寒いことが多いでしょう。
また、最近の暑さでは家の中でも熱中症になりやすく暑さ対策などもリフォームの際にしておくことができればいいでしょう。
水回り・火を使う安全性や機能性のアップ
そして、水回りで火を使う場所などでは、老後は消し忘れなどに注意が必要です。
特にガスコンロを使っている場合は火の始末が心配という人も増えてきています。
具体的な老後のリフォーム事例で考えるメリットとは
ここで、実際に具体的にリフォームをした事例から、どんな老後のためのリフォームがメリットとなるのかを見ていきますので、参考にしてください。
例えば、トイレが和式という場合には、洋式にリフォームすることで足腰がとても楽になるメリットがあります。
また、階段や廊下に手すりを付けるリフォームもよく行われる事例です。家の動線に合わせて手すりを付けることで歩きづらくなった時にも安心のメリットがあります。
お風呂やトイレなども座る際や立ち上がりの際などの各動作で掴める手すりがあることで安心です。
横に付けたり、縦に付けたりして動きに合わせて増設することが大切です。
さらに、老後のキッチンをIHに替える人も増えています。消し忘れ防止になっていいでしょう。
こうした設備を見直すことで、体力面の補助になること、また転倒や火事などの事故の防止の大きなメリットがあると言えます。
マンションなどでどこまでリフォームすることが可能なのか
そして、分譲マンションなどでどこまでリフォームできるのかですが、一戸建てに比べてマンションではリフォームの制限があります。
例えば、マンションでは間取りを変更する場合はリフォームが限られていますので注意してください。
間仕切り壁は、構造上問題なければ、動線を良くするために撤去や移動しても大丈夫ですが、確認の上行うことが大切です。
間仕切り壁を変更することで、狭く区切られた間取りを広くしてバリアフリーに移動する方法もいい方法です。
また、トイレの排水管の移動なども短い移動ならばできる場合がありますので、リフォーム会社に相談してください。
一戸建てや分譲マンションなどでよく行われるのが、部屋のドアなどを引き戸などに替えるリフォームです。
ドアですと車いすなどで開くのが難しくなりますので、家族のためにも引き戸にする人が増えています。
ただし、マンションの場合には、リフォームできる範囲が管理規約によって決まっている場合がありますので、いろいろな変更をする場合にはまず確認をして相談してから行うのがおすすめです。
老後のリフォームのポイントは身体のことや安心・安全を考えて行うのがおすすめ
老後のリフォームについてご紹介しました。老後のリフォームは60代頃から早めに考えて行うのがおすすめです。
段差につまずいて転倒したりして事故にならないうちに、早めに対策を取っておくのがいい方法です。
老後のためのバリアフリー、暮らしやすい間取り、家の中の温度を快適にする、水回り・火を使う安全性や機能性のアップをポイントに行うといいでしょう。
これらのポイントを知っておくだけで老後のために有効なリフォームができます。
ただ具体的にはどのようなリフォームを行ったらいいのかがわからないことも多いでしょう。
リフォームに実績のある会社を選んで、相談しながら行うのがベストです。
手すりなども一部分に付けるのではなく、動線となるような所に全て付けるなど、様々なアドバイスをもらいながらリフォームを行うと後悔せずに済むでしょう。
せっかく老後のためのリフォームをするのでしたら、徹底したリフォームを行うのがポイントです。
一戸建て、マンションでリフォームの範囲が異なりますが、手足を動かすのが不自由になった場合、車いすを使う場合など、老後の様々な場合を想定し、工事費用等に関してもじっくり相談しながらリフォームしてみるのがおすすめです。